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株価の見極め方用語:ROEとは

株価の見極め方用語:ROEとは

株の知識レベル:

「ROE」は近年、注目されている株価指標です。自己資本でどれだけの利益を出したかを表すもので、会社の状況を総合的に見ることができる総合的な指標と言うことができます。

ROEのことを深く理解していれば、各会社が本当に成長力のある会社かどうかを見極めることができます。
ROEは投資家として絶対に知っておきたい株価指標の1つ。

今回はROEを詳しく説明します。

世界で注目されるROEとはどんな指標なのか?

世界で注目されるROEとはどんな指標なのか?

ROE(Return On Equity)は自己資本利益率のことで、次のような式で求められます。

ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100

自己資本を使って、どれだけ効率よく利益をあげることができたかを表す指標です。

自己資本利益率は、欧米では以前から重要視されていました。
それは、株主が出資した資金である「自己資本」をベースにしているためで、投資家目線の指標と言えるからです。

日本でも注目度が上がっているROE

ROEは近年、日本でも注目されるようになってきました。
2014年には、「JPX日経インデックス400」という株価指標が公表されるようになりましたが、この構成銘柄は、ROE、営業利益、時価総額が選定の基準になっています。

また、同年、経済産業省が公表した「「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~(伊藤レポート)」の中でも、「日本企業はROE8%以上を目指すべき」という趣旨の内容が含まれています。

このようにROEが8%を超えると、ROEに比例して株価が高くなる傾向にあります。
とはいえ、ROEさえ高ければどんな会社でも株価が高くなるというわけではありません。

ROEを分析すれば、会社の状態がより詳しくわかる

ROEを分析すれば、会社の状態がより詳しくわかる

ROEは、計算式を分析することができます。

ROE=(売上高当期純利益率)×(総資産回転率)×(財務レバレッジ)
 =(当期純利益÷売上高×100)×(売上高÷総資産)×(総資産÷自己資本)

売上高当期純利益率は売上に対する純利益を、総資産回転率は会社の資産を使ってどれだけ売上を上げているかを、財務レバレッジは自己資本をもとに借り入れなどでどれだけの資産を調達できているかを示します。

それぞれを一言でいうなら、「収益性」、「効率性」、「安全性(の逆数)」であり、この3要素を兼ね備える会社はROEが高くなるのです。
それゆえに、ROEは総合的な指標だと言われるのです。

財務レバレッジが高すぎるのは危険なサイン

財務レバレッジは「総資産÷自己資本」で求められますが、この値が高い会社には注意が必要です。会社の財務体質が健全かどうかを見るための指標に「自己資本比率」がありますが、これは「自己資本÷総資産」で求められます。

つまり、財務レバレッジは安全性を示す自己資本比率の逆の値だということです。
財務レバレッジが高い会社は、総資産に占める借入の割合が多くなっている可能性が高く、借入が多いと利息負担で利益を上げにくくなり、会社の経営状態に悪影響を与える可能性が大きくなります。

ただし、前受金を受け取るタイプのビジネスモデルのであれば借入が多くなくても財務レバレッジが高くなる可能性があります。
この場合は借入で財務レバレッジが高い場合よりも、安全性は高くなります。

ROEとは何だろう?そして使い方は?
今週はROEについて考えてみます。ROEはアベノミクスが始まって特に注目されている指標であり、また長期的には株価との連動性が高いとの見方があるからです。ROEとは?RO...

ROEの高さが評価できるのはどんな場合か?

ROEの高さが評価できるのはどんな場合か?

前述の通り、ROEは収益性・効率性・安全性(の逆数)の3つに分けることができます。
なかでも、収益性が高くてROEが高いのが理想です。会社が高い利益を生み出していることを意味し、会社がさらに成長するための資金を借入や増資に頼ることなく調達できるからです。

次に、効率性が高いのも評価できます。少ない資産でより多くの売上を生み出すことができるため、そうでない会社よりも大きな利益を得ることができていると考えられるためです。

ROEが高くても慎重に考えるべき場合は?

前述の通り、財務レバレッジによってROEが高い場合には注意です。
自社株買いによってROEを向上させようとする会社が多く見られますが、収益性や効率性を上げる施策が打てずに、余剰資金を自社株買いに充てているだけであれば、長期的な成長は望めないかもしれません。

収益性が高い場合でも、特別利益が収益に貢献しており、営業利益(や経常利益)が低いままであれば、翌年の収益性は悪化してROEも下がってしまうでしょう。

また、高い効率性を誇っていても、それだけで判断することはできません。
極端に収益性が低ければ、いくら効率的に多くの売上を計上しても利益額は大きくなりません。

さらに成長するための資金は借入や増資で調達しなければならないため、必ずしも良好な経営状態とは言い切れないでしょう。

まとめ

ROEは自己資本でどれだけの利益を上げたかを示すものですが、会社の総合的な力を判断することができる優れた株価指標でもあります。
ROEの高さの源泉が、収益性・効率性・安全性のどこにあるのかを見極めることで、より高いレベルで株価を見極めることができるでしょう。

そこまでの判断ができるようになるためには、財務諸表を読み込む力が必要になりますが、プロの投資家は当たり前のように分析していることです。投資家としてレベルアップするためにも、ROEを細かく分析できるようになっておくべきです。

大阪でファイナンシャルプランナーとして活動。
資産運用に関する記事やビジネス関連の記事を多数執筆。
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