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新規上場銘柄紹介:フュージョン

札幌に本社を置くフュージョン(3977)が2月23日、札幌アンビシャスにIPO(新規上場)した。上場初日は買い殺到で商いが成立せず、翌24日に公開価格の約2.5倍にあたる初値2872円を付けた。

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ワンストップ高でメーンは小売業

ワンストップ高でメーンは小売業

フュージョンは、企業と顧客との間に継続的な1対1のコミュニケーションを構築する「ダイレクトマーケティング」の専門業者。現会長の花井秀勝氏が1991年に設立、2002年から事業を開始した、業界の老舗企業だ。

特徴はワンストップ型であること。①クライアント企業が保有するデータを分析して課題を明確化する「マーケティングリサーチ」、②POSデータの管理と分析ができる自社開発システム「MDパートナー」の導入提案をはじめ、ビッグデータを有効活用するための最適なシステム構築をサポートする「マーケティングシステム」、そして、③ターゲットを選定してDMを制作・送付するほか、キャンペーンなどイベントを企画するといった戦略立案・実行を手掛ける「ダイレクトプロモーション」と、3段階のサービスを一括提供できる仕組みを整えた。

従来はシステム会社や印刷会社などと複数の企業に業務を委託することが一般的だったが、同社ではクライアントが求めるスピードを満たしつつ、情報漏えいリスクを最小限に抑えるといった付加価値までを提供している。

クライアントには、例えば実店舗とネットを融合するなど販売体制のオムニチャネル化を図る小売業、顧客分析によりリピーターを育成したいEC(電子商取引)企業、学校法人や医療サービス企業などとさまざまな業態の企業が存在するが、メーン顧客は大手小売業者のようだ。

今2月期第3四半期時点の売上高上位5社は、食品スーパーのいなげや(8182)、化粧品製造販売業者のエキップ(品川区)、寿スピリッツ(2222)傘下の洋菓子店ケイシイシイ、大和ハウス工業(1925)傘下のロイヤルホームセンター、イオン(8267)グループのマーケティング戦略の中枢会社でありポイントサービス「WAON」運営などを手掛けるイオンマーケティングとなっており、4位まではそれぞれ売上高の1割超を占めている。

なお、札幌アンビシャスへのIPOは15年6月のエコノス(3136)以来となる1年8カ月ぶり。加えて岡三証券の単独主幹事のスタイルも珍しく、15年8月のエスケーホーム(1431・福Q)以来の単独主幹事案件となっている。

フュージョンの会社概要・上場要綱

事業内容 ダイレクトマーケティング事業(ビッグデータなどの分析、マーケティングシステムの提供、各種プロモーションの企画・制作・コンサルティング)
本社 札幌市中央区南15条西9丁目2―30
代表取締役社長 佐々木卓也
設立 1991年12月27日
上場前資本金 1億5000万円
発行済み株式数 72万株(上場時)
筆頭株主 花井秀勝(上場前37.2%)
公募株式数 12万株
売出株式数 4万株(オーバーアロットメントはなし)
仮条件価格 1000円から1140円
ブックビル期間 2月6日から10日
公開価格 1250円
引受証券 岡三(主幹事)、SBI、上光、SMBCフレンド、エイチ・エス
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