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今週(12/12~12/16)の週間展望

トランプラリーの起点となった「11月9日」からちょうど1カ月が経過した。当日の日経平均終値1万6251・54円(919・84円安)に対し、2500円幅の上昇をたどってきたわけだ。トランプショックからトランプサプライズ、トランプラリーと相場の様相は変化した。そして、ここからは年末年始に向けた「掉尾の一振」が期待される。

8日の東京電力ストップ高が象徴的との見方がある。この株のストップ高は、2011年3月18、21日と、4月8、11日(ともに土・日を挟む連続ストップ高)以来のこと。当時は、東日本大震災の原発事故を受けて、7分の1以下に大暴落した時期で、いずれも単なるリバウンドにとどまった。往年の超大型、安定イメージはないにせよ、この手の銘柄が軽々とストップ高に吹き上がるあたり、資金の流れに大きなうねりを感じさせるところ。つい先日、香港訪問したエコノミスト氏は「近来まれに見るリスク選好度の高まりを感じた」と苦笑していた。海外投資家の見方などは別掲記事に譲るが、ここでの安直な逆張りはリスクが大きそうだ。
 もちろん、短期急騰した相場には一定の微調整は付き物。また、年明けて実際のトランプ政権始動後に、市場との蜜月がどこまで続くかなども未知数ながら、年内は投機筋主導での強調展開持続が想定されてこよう。
 翌週は、13、14日に米国FOMC(連邦公開市場委員会)が開催される。1年ぶりの利上げはほぼ確実視され、FRB(連邦準備理事会)・イエレン議長会見などが注目を集めよう。15日はトランプ次期米国大統領による初の記者会見が予定される。やや期待感が後退したとはいえ、15、16両日はプーチン大統領訪日。ひとまず見送りにつながりやすいムードではある。ただ、先のイタリア国民投票時と同様に、いったん下値を探る場面があれば、好拾い場となるのではないか。

おわりに

大和証券の木野内栄治チーフテクニカルアナリストが興味深いデータを提供していた。「12月第2営業日を含む週の翌週」(今年で言えば、5―9日)は、過去20年間で7勝13敗だったが、「その翌週の勝率はほぼ五分五分で、翌々週は14勝6敗」とのこと。近年の12月相場は年末に近づくほどに環境好転する傾向も読み取れる。

投資カレンダー
12月12日 10月機械受注
11月工作機械受注
10月第3次産業活動指数
決算発表、くらコーポ、シーズHD、萩原工業
インド10月鉱工業生産
米11月財政収支
米3年国債・10年国債入札
12月13日 5年国債入札
決算発表、東建コーポ、TASAKI
政府主催の国際女性会議「WAW!2016」(-14日)
中国11月鉱工業生産
中国11月小売売上高
中国11月都市部固定資産投資
独12月ZEW景況感指数
FOMC(-14日)
米11月輸入物価
米30年国債入札
12月14日 日銀短観12月調査
新規上場、キャリアインデックス
11月首都圏新規マンション発売
決算発表、アスクル、サンバイオ、ヤーマン、コーセル
臨時国会会期末
半導体関連展示会「セミコン・ジャパン」(-16日)
米11月小売売上高
米11月生産者物価
米11月鉱工業生産
FOMC最終日、イエレンFRB議長会見
12月15日 プーチンロシア大統領来日(-16日)、日ロ首相会談
新規上場、MSジャパン
20年国債入札
決算発表、パーク24、神戸物産、クスリのアオキ
任天堂が「スーパーマリオラン」配信開始
韓国中銀政策金利発表
イングランド銀行金融政策委員会
EU首脳会議(-16日)
米12月NY連銀製造業景気指数
米7-9月期経常収支
米11月消費者物価
米12月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数
米12月NAHB住宅市場指数
米10月対米証券投資
米失業保険申請件数
米決算発表、アドビ・システムズ
トランプ米次期大統領が会見
メキシコ中銀金融政策決定会合
12月16日 新規上場、シンシア
10月建設総合統計
決算発表、イハラケミカル、クミアイ化学、西松屋
米11月住宅着工件数
決算発表、カーニバル
米リッチモンド連銀総裁が講演
12月17日 北朝鮮、金正日総書記の死去から5年
12月18日 日本の国連加盟60周年
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