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今週(12/05~12/09)の週間展望

とにもかくにも相場の耐性、トランプラリーの足腰の強さが問われる週となりそうだ。2日の東京市場引け後に発表された11月の米国雇用統計や、欧州で4日実施となる2つの選挙の結果を受けてのスタートとなるためだ。総場に影響する外部要因は、北米から欧州大陸にシフトする可能性が大きい。

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イタリアとオーストリア

まず13日、14日、FOMC(連邦公開市場委員会)における利上げ判断にも直接影響する雇用統計が発表される。直前のADP雇用統計が事前想定を大きく上回っただけに、好数字必至とみられるが、何分にも特殊要因などによるフレを伴いやすい指標だけに油断は禁物か。
それ以上に、イタリアでの憲法改正(上院改革など)の是非を問う国民投票と、オーストリア大統領選挙やり直し投票の動向が関心を呼んでいる。オーストリアで極右大統領誕生となれば波紋を呼びそうだし、イタリアでも国民投票否決ならレンツィ首相辞任が想定される。政局流動化はイタリア大手銀の経営問題にも飛び火しかねない。
といっても、英国国民投票の時とは逆に、事前の世論調査では改憲否決派がリードを広げているため、いざそうなっても「織り込み済み」の反応にとどまる可能性は多分にある。ただ、欧州では来年、オランダ、フランス、ドイツと欧州で大きな選挙が相次ぐ“政治の季節”となるだけに、その前哨戦として今回のイベントへの為替や株式市場への反応が注目されそうだ。

12月相場は後半高傾向

なお、週内のイベントでは、8日のECB(欧州中央銀行)理事会で、来春に期限を向かえる資産買入プログラムの行方に何らかの示唆が示されよう。経済指標では、米国ISM(供給管理協会)非製造業景況指数や中国貿易収支あたりがポイントとなる。
日経平均は12月相場入り早々、ようやく発会高値を更新。これで「12月の年間高値形成」は、2012―14年に続いて、2年ぶりとなる。12月は後半高傾向が強い月としても知られ、順当なら、足場固めを経て、年末にかけ一段の上値を試しに行く展開が期待されてこよう。もちろん、為替相場次第の様相は色濃いが、まずは1万8000円台半ばの水準をしっかりキープしたい。

おわりに

このほか、今週は7日にイントラスト、8日にグッドコムアセットの新規上場がある。9日には大引け後に自動運転技術で前人気が高いZMPの公開価格決定がある。新規上場はこの7日から27日までで15銘柄が登場予定にある。相場環境が好転したことで、新規上場株人気も高まりやすい条件が整ってきた。

投資カレンダー
12月5日 11月消費者態度指数
決算発表、学情、ピジョン
黒田日銀総裁が講演
中国の深セン取引所と香港取引所が相互取引開始
ユーロ圏財務相会合
米11月ISM非製造業景況指数
NY・シカゴ・セントルイス各連銀総裁が講演
12月6日 10月毎月勤労統計調査
決算発表、アイル、OSGコーポ
IOC理事会(-8日)
豪州準備銀行理事会
EU財務相会合
米10月貿易収支
米10月製造業受注
12月7日 新規上場、イントラスト
10月景気動向調査
決算発表、土屋HD、ビューティガレージ
岩田日銀副総裁が講演
インド準備銀行金融政策決定会合
AT&Tのタイムワーナー買収で米上院が公聴会
12月8日 7-9月期GDP改定値
新規上場、グッドコムアセット
10月国際収支
11月三鬼商事オフィスビル空室率
11月景気ウォッチャー調査
30年国債入札
決算発表、積水ハウス、鎌倉新書、シーイーシー
自民党税調が2017年度税制改正大綱を決定
環境展示会「エコプロダクツ2016」(-10日)
中国11月貿易収支
ECB理事会
米失業保険申請件数
米決算発表、コストコ
12月9日 10-12月期法人企業景気予測調査
メジャーSQ(特別清算指数)算出日
11月マネーストック
決算発表、鳥貴族、モルフォ、HIS、丹青社
エルニーニョ監視速報
中国11月消費者物価、生産者物価
米12月ミシガン大学消費信頼感指数
12月10日 ノーベル賞授賞式
12月11日 新国立競技場の着工式
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