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総合証券会社とネット証券会社の違いはどこにある?

総合証券会社とネット証券会社の違いはどこにある?

株の知識レベル:

証券会社を大別すると、総合証券会社とネット証券会社に分けることができます。簡単に言ってしまえば、昔からある店舗を構えて窓口で担当者が応対するのが総合証券会社。
店舗を構えずインターネット上でほとんどの手続きを完了させることができるのがネット証券会社です。

両者の違いがどこにあるのか、4つの視点からさらに詳しく掘り下げます。
違いを踏まえ、自分にあった証券会社を選ぶ判断基準にしましょう。

違いその1・担当者が常駐している店舗があるかないか

違いその1・担当者が常駐している店舗があるかないか

総合証券とネット証券の最大の違いは、担当者が常駐している店舗があるかないかです。

運営体制とコストに明らかな差があるのがその理由

一般的に、総合証券の場合は顧客一人ひとりに担当者が付き、商品の提案などの相談に乗る体制をとっています。
株を購入するにあたり、やはり株のプロに相談したほうがいい、という方が多く利用されていると考えればイメージがつきやすいかもしれません。

店舗に行くと営業窓口があり、今ではあまり聞かれなくなった証券マンという人たちが応対してくれます。彼らは投資の専門家であり、素人同然の人たちにとっては頼りになる存在です。
そのため、運営に当たって店舗を運用するための経費がかかります。建物の賃料や証券マン、事務スタッフの人件費など、さまざまなコストがかかります。

一方、ネット証券は集客・顧客対応などの一連の手続きをほとんどインターネット上で完結させる体制をとっているため、多くの会社は実店舗を持っていません。
店舗にかかる経費、人件費を安く抑えることができるため、手数料が安く済むというメリットがあります。

日本では金融商品を取り扱う場合、金融商品取引法という法律にのっとって取引が行われています。
そのため特定の基準を満たした会社のみ取引を行われてきましたが法改正が進み、大きな境目として1998~1999年頃、証券会社が自由に決められるようになりました。
同時期に、インターネットが普及しだしたのも手伝って、証券会社の新しい業態としてネット証券が出現し、既存の総合証券にはない多用なサービスを提供するに至っています。

違いその2・どんな顧客をターゲットにしているか

違いその2・どんな顧客をターゲットにしているか

総合証券が実店舗を設けている一方で、ネット証券は基本的に実店舗を設けていません。
その背景として、ターゲットとする顧客の層に違いがあることが挙げられます。

総合証券が主にターゲットにするのは富裕層ですが、ネット証券は幅広い顧客をターゲットにしています。

総合証券は富裕層を、ネット証券は幅広い層をターゲットにしている

総合証券の場合、株式等の金融商品の取り扱いに始まり、新規上場株式の引き受け、顧客一人ひとりに応じた資産形成のコンサルティングなど幅広い業務を行っています。

そのため、ターゲットにしているのは運用できるお金をたくさん持っている人=富裕層です。
富裕層のフォローを行うためには、担当者をつけ、いい関係を築いていかなければいけないので、人件費がかかります。その結果どうしても手数料を高く設定せざるを得ない、というのが実情です。

ネット証券の場合、金融商品の取り扱いを主力にビジネスを展開しているので、顧客のフォロー体制の範囲は総合証券に比べるとやや劣ります。
しかし、フォローに経費をかけない分、手数料を安めに設定し、初めて株式投資にチャレンジする人でも、気軽に口座を開設してもらえる体制を整えているのです。

それでも、相談できるようにコールセンターやチャットを整備したり、ホームページ上で役立つ情報を配信していたり、と全く取引に際しての情報がないわけではありません。
これらのフォローもあり、インターネットが当たり前の時代になったからこそ、多くの人が利用しやすいタイプの証券会社ということができます。

違いその3・新規上場(IPO)に強いのはやっぱり総合証券

違いその3・新規上場(IPO)に強いのはやっぱり総合証券

株式投資の経験を積んでいくと、新規上場する会社の株式に興味が出てくるかもしれません。
新規上場にまでこぎつけるのだから、その会社には勢いがあると期待されます。
また、株価が急激に上がる可能性もあるため、投資の対象として根強い人気が出てきます。

このような会社の株式を手に入れるには、総合証券とネット証券のどちらがいいのでしょうか?

主幹事証券会社は総合証券が選ばれるケースがやはり多い

ある会社が株式を新規上場する場合、メインで担当してくれる=主幹事証券会社を指名します。
主幹事証券会社を中心に、いくつかの証券会社が分担して株式を取り扱うため、担当する証券会社の口座を持っていないと、その株は買えません。

なかでも、主幹事証券会社にはより多くの株式が割り当てられるため、そこに口座を持っていれば、抽選に当たる確率が高くなります。
主幹事証券会社に指名されるのは、現時点では総合証券であるケースが多いです。新規上場株への投資に興味があるなら、総合証券が圧倒的に有利でしょう。

近年では、総合証券が顧客層の拡大を目的として、ネット証券の会社を子会社として立ち上げています。
総合証券に抵抗はあるものの、新規上場株への投資もしてみたいなら、このような会社に口座を開設するのも選択肢の一つです。

違いその4・手っ取り早く始めたいポイントはどこにある?

違いその4・取り扱っている金融商品の種類や数も考えよう

日本の株式の取引だけを考えた場合、ネット証券と総合証券にあまり差はありません。

それでは手っ取り早く、手軽に始めるならどちらに軍配が上がるでしょうか。

手数料の手軽さと直感的に市場に接することができるネット証券

手数料の部分で見れば、やはりネット証券にメリットがあります。実店舗を構える会社がほとんどないため、事務所にかかる費用などは一切かかりません。
そのため、手数料も総合証券会社と比べれば割安で取引を行うことができます。

また、自分自身が直接、売り買いの判断をし、クリックで購入することができるため、自分から市場の動向を探ることや、企業のことを調べるのも、総合証券で取引を行うよりは能動的に動けるのではないでしょうか。
もちろん、ほとんどのことを自分自身で判断、決定をしなければいけないため、総合証券にいるようなコンサルタントの支援を受けることはできません。

そこがデメリットとなるところですが、最近ではネット証券を利用した投資家も多数いるので、ある程度知識に自信のある方は利用してみましょう。
ネット上にある情報を元に自分自身で戦略を立ててみることで、人任せにするよりは投資に対する力がついてくるはずです。

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まとめ

結局、「自分はどういう投資をしたいのか」「証券会社に何を求めるのか」によって、ネット証券と総合証券のどちらがいいのかは異なります。
それを踏まえ、「初心者が気軽に株式投資にチャレンジするには」という視点からおすすめしたいのは、ネット証券です。

ネット証券は手数料が安く、口座の開設も簡単にできます。担当者はつきませんが、カスタマーセンターでサポートは受けられるので、疑問もしっかり解決できるでしょう。
まずは、気軽に口座を開設してみましょう。

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